主催:NPO法人多様な学びプロジェクト
後援:文部科学省、こども家庭庁
助成:令和6年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
不登校のこども達が「誰一人取り残されない学び」のあり方を、「こどもまんなか社会」においてどう保障していくのか。この大きな社会課題に対して、現時点の成果と課題は何か。NPO法人多様な学びプロジェクトでは、昨年度実施した「当事者実態ニーズ全国調査」でいただいた当事者・保護者の願いの実現に向けてさらに深堀すべく、今年度も調査を実施し、不登校にかかわる多様な関係者の生の声を聴くことができました。それらの声から得られた貴重なヒントをご報告すると共に、シンポジウム当日は、特に官民連携を進めている先進自治体の実践にも焦点をあて、子どもの声を起点としながら、関係者間でどう連携し合っていくことができるのかを深め、冒頭の社会課題に対する共通のビジョンを描く機会とします。
プログラム/登壇者紹介
第1部
基調講演 及び 調査報告
13:35〜14:30
基調講演
「不登校児童生徒への支援の充実について」
文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室 室長補佐 上久保秀樹氏
調査報告
「すべてのこどもが自分らしく育つ社会の実現に向けて
~2024年度調査から見えること~」
NPO法人多様な学びプロジェクト代表理事 生駒知里より、以下の調査・分析結果の報告
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昨年度実施の「不登校の子どもと保護者の当事実態ニーズ調査」の二次分析・調査
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「居場所の価値見える化」調査
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「官民連携ベストプラクティス」調査
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「不登校前後の課題の構造化」
コメント 国立大学奈良女子大学 伊藤美奈子氏
登壇者
敬称略
基調講演
上久保 秀樹(うえくぼ ひでき)
文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室 室長補佐
和歌⼭県に学校事務職員として採⽤された後、⼩・中・養護学校(当時)や教育委員会事務局での勤務、文部科学省への割愛などを経て、転籍。その後、鹿児島県肝付町へ教育長として地方出向。これまで文部科学省において小中一貫教育や夜間中学、学校における医療的ケアなどに携わる。
報告者
生駒 知里(いこま ちさと)
NPO法人多様な学びプロジェクト 代表理事
長男が小1の秋から学校を「辞めた」ことで焦りや不安を感じる日々を過ごし、不登校家庭の心理的・物理的ケアが少ないことを身をもって経験。子ども達が街を居場所・学び場として活動し「不登校」の社会のイメージを変える『多様な学びプロジェクト』を2017年より始める。7児の母。
コメント
伊藤 美奈子(いとう みなこ)
国立大学法人奈良女子大学研究院 生活環境科学系 教授
大学で国文学を学んだ後、高校現場で国語科教諭として勤務。その後、大学院に戻り(臨床心理学専攻)、博士(教育学)を取得。現在は、大学にて心理士養成に携わりつつ、スクールカウンセラーとしても勤務。文部科学省やこども家庭庁等の不登校やいじめ、孤独・孤立に関する委員を多数歴任。
第2部
先進的な自治体事例の紹介
14:30〜16:20
-
長野県
信州型フリースクール認証制度の取組状況について -
長野県長野市
公民連携で運営している教育支援センター「SaSaLAND」の取り組みについて -
鳥取県
鳥取県におけるフリースクールと連携した不登校児童生徒への支援:10年間の取組みから見えてきたこと
馬場 武親(ばば たけちか)
長野県県民文化部こども若者局次世代サポート課長
長野県上田市生まれ。1995年長野県庁入庁。長野冬季オリンピック組織委員会、自治省(現総務省)、箕輪町役場、長野県立大学事務局への出向や、市町村課、医療政策課、行政改革課、経営支援課、県立大学設立準備課、財政課、総合政策課などの勤務を経て現職。
佐久間 清也(さくま せいや)
長野市教育委員会事務局学校教育課 課長
平成12~15年度 長野市教育委員会学校教育課
令和4年度 長野市教育委員会学校教育課 課長補佐
令和6年度 同 学校教育課 課長
教育支援センターSaSaLANDの開所前に着任し、子どもや保護者の声を運営に反映するなど、開所準備に携わる。開所後は時間を見つけてSaSaLANDで子どもたちと活動している。
山本 裕之(やまもと ひろゆき)
鳥取県子ども家庭部総合教育推進課係長
平成27年度に鳥取県庁に入庁。同年度から鳥取県教育委員会事務局において教育行政に従事。
令和4年度から知事部局である子ども家庭部総合教育推進課に配属・現職。
第3部
パネルディスカッション
15:10〜16:20
不登校支援の難しさや課題について、施策をつくる人、実行する人、こどもや保護者といった当事者、それらを取り巻く民間の居場所運営者、有識者がそれぞれの立場から意見を出す中で、相互の理解を深めます。
また当事者の実態やニーズに添いながらCOCOLOプランを現場でどう実践していくか、民間と行政の有効な連携などについても考え合い、ヒントを探ります。
登壇者
敬称略
菊地 史晃(きくち ふみあき)
こども家庭庁支援局総務課企画官(いじめ・不登校防止担当)
平成17年4月文部科学省入省。以降、教育課程、教育公務員の任免等に関する制度、家庭教育支援、著作権、文化財保護などに関する業務に従事したほか、鹿児島県教育委員会などへの出向経験あり。令和5年4月より現職。こども家庭庁では、学校と異なる立場からのいじめ防止や不登校対策などに取り組んでいる。
武山 理恵(たけやま りえ)
ふとうこうカフェinせんだいみやぎ 代表理事
平成17年4月文部科学省入省。以降、教育課程、教育公務員の任免等に関する制度、家庭教育支援、著作権、文化財保護などに関する業務に従事したほか、鹿児島県教育委員会などへの出向経験あり。令和5年4月より現職。こども家庭庁では、学校と異なる立場からのいじめ防止や不登校対策などに取り組んでいる。
西野 博之(にしの ひろゆき)
認定NPO法人フリースペースたまりば理事
認定NPO法人フリースペースたまりば理事長。川崎市子ども夢パーク・フリースペースえん他、各事業総合アドバイザー。文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員などを歴任。
藤井 智子(ふじい ともこ)
岐阜市立小学校教諭
岐阜県公立小中学校技術科教諭、特別支援学級、特別支援学校、言語、発達障がい通級指導教室担当
学びの多様化学校、岐阜市立草潤中学校に開校から3年間勤務
公立学校教員によるGifu teachers labo を主宰し、明日も来たくなる学校を目指して、対話の会や遊びと学びのイベント『あそぼっけまなぼっけ』を主催している。
堀井 ゆうき(ほりい ゆうき)
フリースペース コスモ 現役会員
小1の9月から不登校。小2の1年間は母親の実家で祖父母と暮らす。その後、小3の4月からフリースペース コスモに通う(ほぼ毎日)。現在、高校進学に向けてコスモと同じ法人が運営する学習教室にも通う。
上久保 秀樹(うえくぼ ひでき)
文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室 室長補佐
馬場 武親(ばば たけちか)
長野県県民文化部こども若者局次世代サポート課長
伊藤 美奈子(いとう みなこ)
国立大学法人奈良女子大学研究院 生活環境科学系 教授
進行:生駒 知里(いこま ちさと)
NPO法人多様な学びプロジェクト代表理事
タイムテーブル
時間
内容
13:30
開会・主催者挨拶
13:35
第1部 基調講演及び調査報告
基調講演 「不登校児童生徒への支援の充実について」
文部科学省児童生徒課課長補佐 上久保 秀樹氏
「すべてのこどもが自分らしく育つ社会の実現に向けて
~2024年度調査から見えること~」
報告者:NPO法人多様な学びプロジェクト 代表理事 生駒 知里
コメント:奈良女子大学研究院 教授 伊藤 美奈子 氏
14:30
①長野県
信州型フリースクール認証制度の取組状況について
②長野県長野市
公民連携で運営している教育支援センター「SaSaLAND」の取り組みについて
③鳥取県
鳥取県におけるフリースクールと連携した不登校児童生徒への支援
10年間の取組みから見えてきたこと
15:10
第3部 パネルディスカッション
16:20
閉会の挨拶
16:30
終了
主催:NPO法人多様な学びプロジェクト
後援:文部科学省、こども家庭庁
助成:令和6年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
シンポジウムに関するお問い合わせ
特定非営利活動法人 多様な学びプロジェクト事務局
Email:research_j@tayounamanabi.com
担当:佐藤、高橋、前北、生駒
問い合せ対応時間:月〜金 9:30〜17:00(祝日除く)
後援
文部科学省
子ども家庭庁