オンライン講座「休校中をどう過ごす?」ホームエデュケーション家庭と海外在住者から学ぶ 開催報告

全国で休校が続く中、家庭で子どもとどのように過ごせばよいのか。

今、多くの人が関心を寄せているこのテーマについてゲストをお招きしてお話しを伺いました。

今回のゲストは、

秋田で「ハイブリッドスクーリング」を実践されている松浦真さん

ロサンゼルスで子育てをされている千葉彩さん

フィンランドで特別支援学校に勤務経験のあるアンティライネンちさとさん

と皆さん立場は様々。

そこに自身も6人の子どもをホームスクーリングで育てている多様な学びプロジェクト代表生駒がモデレーターとなり繰り広げられたクロストークでは、様々な角度からの意見が聴けてとても興味深いものがありました。

参加者も話を聴きながら感じたことや疑問などをどんどんチャットに書き込んでくれて、大盛り上がり!

子育てについて、学びについて、聞きたいこと、話したいことは尽きませんね。

松浦真さんより「ハイブリッドスクーリングの子ども達の成長と親の心持ち」

子どもは自分の興味のあることは何時間でもやり続けられる。

学校の学びが合う子もいれば、合わない子もいる。

子ども自身が自分の学びたいことを選ぶことが大切と松浦さんは話します。

松浦家の長男(当時小1)、学校に行くとおなかが痛くなるようになったそうです。

災い転じて福となす。ハイブリッドスクーリング(学校を活用した家庭中心での学び)をはじめ、その子に合った学び方の可能性に気づかれたそうです。年間40日ほど旅に出て様々な経験や出会いから学んでいるんだそうです。

家にも人がたくさん来るため、学校外でも社交性は十分身につけられるとおっしゃっていました。

千葉彩さんより「ロサンゼルスで長く外出自粛を経験する中で体験共有」

千葉さんの住むロサンゼルスでは、学校が休校になってすぐにオンライン授業が始まったそうです。 給食がなくなっても、毎日子どものための朝食と昼食が配られるなどの体制も整っているようです。日本のお母さんからすると羨ましいですね!!

今回コロナの経験を通して、千葉さんが子どもに願うようになったことは「どんな状況でも柔軟に生きていけること」。そのためにはまず親自身が柔軟である必要があると考え、親のセルフケアを目的としたオンラインお茶会を始められたそうです。

セルフケアは利己的なものではなく必要なもの!というのがとっても印象的でした。

アンティライネンちさとさんより「フィンランドで大切にしていること&休校の過ごし方」

アンティライネンさんからは、フィンランドの教育についての話を伺うことが出来ました。

フィンランドで共有されている理念は、  1.子どもの子どものための教育  2.子どもの参加する権利  3.機会均等 の3つ。

フィンランドでは、「いつでもなんでも全てが学び」というホームエデュケーション的な教育が元々学校の中にあったり、「学ぶこと」をウェルビーイングにつなげる文化があるとおっしゃっていました。

休校中の現在は、朝9時に先生と子どもたちでビデオ会議で「おはよう」をいう時間があったり、 グーグルクラスルームを通じて先生からは課題が送られ、子供は自分の取り組んだことを写真に撮って先生に送るといったようなやり取りがなされているそうです。

先生は朝礼に来てない子には電話をかけたりと、子どもが不安にならないように心がけているとのことでした。

個人に焦点を当てたフィンランドの教育がとっても魅力的でした!

生駒より「ホームエデュケーション経験から」

6人中4人の子どもがホームスクーリングで育っている生駒家がホームスクーリングで大切にしていること は、

・ありのままの自分でいられること(心の安心基地)

・やりたいと思った時にいえる、できること(主体性の芽生え、発揮)

・役割がある、「ありがとう」があること

子どもをよく観察することによって、学びにつながる子どもの興味にすぐ対応できるように心がけているという言葉が印象的でした。 生駒家の子どもたちの好奇心、探究心がすごいです!!

質疑応答

Q:ユーチューブ、ゲームばかりになってしまっている。それでいいのだろうか。 A:ゲームから学べることも多い。一方通行ではなく対話のきっかけになるゲームをすることが大事。

Q:フィンランドではどうして子どもを主体にした教育ができているのか A:女性も働かないと国が成り立たないぐらい人口が少ない。母親が仕事に行く→子供が学校にくる→すべての子どもを受け入れる。

Q:大人のセルフケア、夫婦の価値観の違いについて A:違いを尊重することが大事だと考えている。同じことをする必要はない。大人も子供も、得意分野を加味して役割分担をして、お互い疲れすぎないようにしている。 [if !supportLineBreakNewLine] [endif]

参加者より寄せられた感想

・スピーカーそれぞれ、地域や国を超えての立場で教育についてお話してくださったことで、目から鱗の考え方を沢山知りました。またスピーカーの方も参加者の方も、悩みながらどうすればよい方向にいくかということを考える場で、とても前向きな気持ちになりました。チャットの質問にも逐一答えてくださったアフターフォローは、時間を区切ってやる講演会などよりよっぽど丁寧で、満足度が高く、本1冊読んだ以上の気持ちです。本で出してほしいです。

・偶然、知人が案内をFacebook上でupしてくれていたので参加できました。普段は未就園児と一緒なので、セミナーや講演会に行けず、悔しい思いでしたが、オンライン上で行ってくださったので、周囲の目を気にすることなく参加できました。家の中という安全な場所から、時差も国境も超えて、参加できる環境を作ってくださりありがとうございました。

・イベント終えて人間の好奇心というものに対するわくわくが残り^^こどもの感性、感動、分けてもらえてるってこと、あらためて愛おしく感じました。刺激的な時間をありがとうございました!

様々な事例を聞くことで、この時期を子どもとどの様に過ごすのか、参加者一人一人がヒントを得ることができたのではないかと思います。

ゲストのみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!!

この講座のアーカイブ動画は要望がとても多かったため、個別販売をはじめております

「Tomarigi Online (とまり木オンラインサロン)」でも自由に見ることが出来るようになりますのでお楽しみに!

→(追記)とまり木オンラインサロン一般募集始めました

<ゲスト> ●松浦 真 合同会社G-experience代表。2007年より小学生の子どもたちを中心としたまちづくり、教育プログラムを企業、行政と協働で実施。 これまで13年間で20000人が参加。 2016年より秋田県五城目町に移住しG-experienceを設立。学校と学校外の学びを組み合わせたハイ ブリッドスクーリング事業を行う。SUSANOO2期、Rakuten Social Accelerator1期 ◇参考記事 ・250万再生!ハイブリッドスクーリングの様子が動画で分かります。 https://www.youtube.com/watch?v=pNtkT0kQPuk ・子どもが朝市に出店?松浦真さん・智子さんが展開する教育プログラム https://colocal.jp/top…/lifestyle/people/20170116_89088.html ●千葉 彩 一般社団法人RAC代表理事/東京大学大学院 客員研究員/歯科医師 学生時代に「家族と一緒に暮らせない子どもたちは、どうやって信頼できる大人に出会うのか」「"透明な存在にされてしまっている子ども"に関わりたい」という想いをもち、2018年に短期の里親支援団体を設立。主に預かり期間が短い里親や子どもショートステイについての発信や啓蒙活動、近所での子ども預かり事業などを行っている。2018年花王社会起業塾、日経ソーシャルビジネスプランコンテスト優秀賞 現在はアメリカのカリフォルニア州在住で、オンラインの息抜き場をほぼ毎日開催中。2児の母。 HP:https://www.rac-foster.or.jp/ ブログ:https://note.com/aya_rac 参考記事・代表の想いの記事をぜひお読みください! https://www.rac-foster.or.jp/heart ●アンティライネン知里 フィンランド公認ラヒホイタヤ取得後に老人ホーム、幼稚園で勤務経験あり。 現在はラハティ応用化学大学でソーシャルワーカー学科4年生。特別支援専門学校で支援員として勤務経験があり、 差別をテーマに学校や幼稚園にワークショップを無料で提供している非営利団体All our childrenで4年以上ボランティアとして関わり、ボランティアの教育係を担当。 活動:https://www.workshop-omena.com/  ブログ:https://note.com/workshopomena/n/n5076faa493bf <モデレーター> 生駒 知里(『多様な学びプロジェクト』の運営団体FUTURE DESIGN代表) 神奈川県川崎市在住。2歳から14歳まで6児の母。 「孤独な子に寄り添える大人になりたい」と『川崎市子ども夢パーク』のオープニングスタッフに。出産を機に退職。長男が小1の秋から学校を「辞めた」ことで焦りや不安を感じる日々を過ごし、不登校家庭の心理的・物理的ケアが少ないことを身をもって経験。 「誰もがあきらめない社会」を目指し、子ども達が街を居場所・学び場に活動し「不登校」の社会のイメージを変える『多様な学びプロジェクト』を2017年より始める。上の4人はホームエデュケーション、フリースペースなど学校外の学びの場で育っている。全国の団体や施設と連携して、子ども達の居場所を可視化するとまり木マップを作成中。 ◇とまり木(マップ) https://www.tayounamanabi.com/spotblog https://bit.ly/34Q1CCe

New Topics
Category
Archive
Tag
多様な学びプロジェクトLOGO