6/27オンライン講座【学校ムリでも大人になれますか?<元当事者/フリースクール運営者編>】開催報告

July 24, 2020

『多様な学びプロジェクト』では、「学校ムリでも大人になれますか!?」と題し、6~8月にかけて、毎月不登校への理解を深めるオンライン講座を開催しています。
 

シリーズ第1回である6月27日(土)、元不登校当事者で、フリースクールネモ代表の前北海さんにゲストスピーカーとしてご登壇いただきました。代表・生駒知里がモデレーターとなり、いま「支援者」として見えることと、「子ども」だった頃の気持ち、両面から語っていただきました。

 

 

 

 (笑顔で語る前北海さん。子どもたちからは「うみける」と呼ばれているそうです)

 

特に印象に残ったトピックスを紹介します。

 


■不登校は限界の向こう側
 
 不登校の理由って「必要ですか?」と前北さん。学校に行かなくなった当時の心の中にあったのは、ただただ「学校に行きたくない」という思いだけだったそうです。

 
 理由を言えたとしても、話す相手によって変わる。子どもは、とにかく「学校に行きたくない」という気持ちを理解してもらうために、相手によってどんどん表現を変えていくという話にハッとしました。

 

 

 


 

■大人の言葉が届くのには時間がかかる
 

 不登校の時期には、「ありのままでいいんだよ」「ムリに学校に行かなくてもいいよ」「困っていることがあったら相談に乗るよ」とまわりの大人に言われて、すぐに信じることができないことがあったそうです。時には半年、一年かかることも。
 それでもいつかは必ず届くと思うので、言葉で何度も伝えてくださいとのこと。
 悩んでいる自分にとって指針になる言葉でした。

 

 

このほか、

■フリースクールネモで大切にしていること。
 

■不登校をアイデンティティとして生きていくことを決めた青年期
 

■安心感があるからこそ子供は動ける~父親の役割について
(事前アンケートにあった「父親のできることは?」への答えとして)

 

■自分は変えられる。自分が変わると、その影響で子どもが少しずつ変わっていく
 

■保護者には、子どもがどんなふうに学んでいくか、育っていくか決める権利がある。

 

■子育ては、親と子でともに進んでいく時間。加点法で見ることのススメ

 

といった話題が出ました。チャットで寄せられた質問からも話が広がりました。

Q:中2の子どもが家族以外の人との接触を断っています。前北さんのように、親の知り合いに会うなど、いろいろな経験をしてほしいのですが。

 

(前北さんより)無理に連れて行く必要はまったくありません。まずは親とのコミュニケーションがとれていたらそれで完璧です。普通を取り戻していくための大切な時間なのだと思います。安心感が回復すれば、子どもは必ず次のアクションを起こします。

 

 

<参加者の方より感想>

・初めての参加でしたが、思いきって参加してみてよかったです。小3、小1の2人とホームスクールで過ごしていますが、不安になることもあります。多数派ではない選択をしていますが、元気に過ごせているので今は見守りつつ一緒に歩んでいければと思いました。またこういう機会をぜひ作って頂きたいです。今日はありがとうございました😊

 

・今回のお話は、娘の事で参考になることがあればと参加させて頂きましたが、特に生駒さんのお話を聞いている時、自分の事をいろいろ振り返る感じになって、しばらく涙が止まりませんでした。一方で不登校の時期を過ごす子供としての、前北さんのお話は、親が見逃しがちな部分をそのまま伝えてくださり、とてもありがたかったです。

 

・親としてどこまで子供が安心出来る家を作る事が出来るか、心配しすぎず向き合っていけるかとか、親を信用しないまま育った自分の事とか、お話のいろんな事がひとつひとつ、私自身と向かい合う作業になっていましたが、とにかく親は親で一人でがんばろうとしないことがまず先かもしれませんね。少し時間が経ったので、また動画を拝見させていただきます。ありがとうございました。

 

・ホームエデュケーションして6年になる我が家。子どもは、安心な状態になればジャンプできるというお話は、今のやり方で間違っていないんだという安心感につながりました。コミュニケーションや書字などに困難の少ない(と思われる)前北さんと、小1から自分の気持ちのままに学校を拒否したした我が家の長男のキャラクターがかなり違っていると感じました。(ダメな自分を責めるより、相手を倒しに行くタイプです。)最終的には自分自身で模索して、我が家流のやり方を見つけていくしかないのかなと思っています。

 

・この動画を主人に見せることで、また子どもの話ができやすいです。当事者の前北さんの話しを聞いて、今よりもさらに子どもに寄り添う感性を深めて欲しい。

 

・不登校の子供を持つ親(生駒さん)と、不登校の体験を持つ前北さん、それぞれの視点でお話しが聞けたのがとてもありがたかった。

 

・生駒さんとうみけるさんの対談形式がわかりやすかったです。うみけるさんの体験談がとても参考になりました。

 


オンライン講座では、他にもいろいろな話題やのやりとりがありました。すべては書ききれませんので、ぜひ、アーカイブ動画をご覧いただけたらと思います!

 

 アーカイブ動画は、「Tomarigi Online (とまり木オンラインサロン)」に入会いただけますと何度でも視聴いただくことができます。また毎月のオンライン講座も無料で受講できる他、毎月の保護者オンラインおしゃべり会にも参加できます。(入会金無料、月額1,000円)

→講座での学びをシェアし、ホームエデュケーション家庭やフリースクールどうしの連携を深められるとまり木オンラインサロンは、いつでもメンバー募集中です。こちらからどうぞ。
 

■ゲストスピーカー

前北 海(まえきた うみ)

1984年生まれ。NPO法人ネモちば不登校ひきこもりネットワーク理事長。中学校1年生秋から中学校卒業まで学校に行かなかった元不登校当事者。同法人が運営するフリースクールネモ(千葉県習志野市)の代表兼スタッフとして働きながら、不登校・ひきこもりの子ども・若者の支援を行っている。その他にもNPO法人フリースクール全国ネットワークの理事を務める。また教育機会確保法成立後、地域ネットワーク団体を立ち上げ、現在13団体が繋がる千葉県フリースクール等ネットワークの代表を務め、フリースクール等の多様な学びを支える千葉県条例の制定を目指し活動中。

フリースクールネモ https://nponemo.net/

▼参考記事
もっと、するっと「不登校」になればいい 学校はいい人生の手段  (朝日新聞 ウェズニュース)

「居場所なんか見つければいい」不登校だった私たちが見つけた答え (朝日新聞 ウィズニュース/日本財団イベントレポート)
 


■主催者・モデレーター

 

 



生駒 知里(『多様な学びプロジェクト』の運営団体FUTUREDESIGN代表)

神奈川県川崎市在住。2歳から14歳まで6児の母。
「孤独な子に寄り添える大人になりたい」と『川崎市子ども夢パーク』のオープニングスタッフに。出産を機に退職。長男が小1の秋から学校を「辞めた」ことで焦りや不安を感じる日々を過ごし、不登校家庭の心理的・物理的ケアが少ないことを、身をもって経験。
「誰もがあきらめない社会」を目指し、子ども達が街を居場所・学び場に活動し「不登校」の社会のイメージを変える『多様な学びプロジェクト』を2017年より始める。上の4人はホームエデュケーション、フリースペースなど学校外の学びの場で育っている。全国の団体や施設と連携して、子ども達の居場所を可視化するとまり木マップを作成中。
 

多様な学びプロジェクト

とまり木(マップ)
 

▼参考記事
・NHK放映「不登校、その先を考えてほしい」
 

 

 

★次回予告

 

『学校ムリでも大人になれますか⁉︎』②不登校から仕事に就いた先輩の話を聞いてみよう
2020/07/25 (土) 10:00 - 12:00

不登校新聞編集長の石井志昂さんと、不登校高校生からベッカムやダライラマ、ビルゲイツの通訳をされた日本トップレベルの同時通訳者、田中慶子さんの対談イベントです。

オフロードで生きていくことへの不安がワクワク感に変わります! ぜひこの二人の対談の目撃者になってください。
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